オーストラリア、化粧品の動物実験の実施と動物実験された化粧品の商取引を禁止する見込み

#BeCrueltyFreeキャンペーンに続く、連邦政府の宣言で、化粧品の動物実験を終わらせる世界的な動きにオーストラリアも参入

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル


  • #BeCrueltyFree オーストラリアのHannah Stuart が、保健補佐大臣のKen WyattとJason Wood議員と、禁止を宣言する様子。HRA

Humane Research Australia とヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI) (グローバル)の#BeCrueltyFreeキャンペーンの2年間のキャンペーンの後、連邦政府は本日、来年の7月までに化粧品の動物実験をオーストラリアで禁止することを宣言した。動物福祉のキャンペーン関係者は、連立政権が、オーストラリア国内の化粧品の原料の動物実験の実施とオーストラリア国外で動物実験が実施された化粧品とその原料の販売を禁止するという、保健補佐大臣のKey Wyattとラトローブ選挙区選出のJason Wood 議員の宣言を歓迎した。

#BeCrueltyFreeオーストラリアキャンペーンのHannah Stuartは、次のように述べている。「毛髪染料やスキンクリーム等の化粧品の新規原料のための残酷な試験に生きた動物を使うということは倫理に反することなので、近年、元老院と代議院双方で可決された動議に続き、政府が、化粧品の動物実験を禁止する具体的な法令を約束したことをとても嬉しく思います。新たに動物実験された美容製品やその原料の販売を終わらせる動きが世界的に広がりを見せており、今回の宣言により、残酷な化粧品の動物実験に対して『NO』と宣言する次の国としてオーストラリアが地図に載ることになるでしょう。」

「我々の#BeCrueltyFreeオーストラリアキャンペーンは、化粧品の動物実験の実施と新たに動物実験された化粧品とその原料の販売両方を禁止し、オーストラリア国民の意向を反映し、国際社会の前例と足並みを揃える形の意義のある法令を作るために、政府と全ての政党と協働することを楽しみにしています。」

「販売が法的に禁止されないと、オーストラリアや国外で、オーストラリア国内の店舗で販売される製品の開発時に化粧品の動物実験が行われることを防ぐ手立てがありません。このような禁止はすでに欧州連合(EU)、イスラエル、及びインドで実現しており、現在、残酷な動物実験が実施された化粧品の商取引を終わらせる動きの機運が世界的に高まっています。このような法的禁止をオーストラリアでも成立させれば、動物にも、消費者にも、科学にも良い影響があると考えており、オーストラリア国民の圧倒的過半数が賛成しています。」

オーストラリア国民は、BeCrueltyFree.org.auにアクセスし、オーストラリアにおける化粧品の動物実験の実施と国外で新たに動物実験された化粧品の販売の禁止に対する賛成の声を上げることにより、#BeCrueltyFreeオーストラリアへの支援を表明することができる。

化粧品の動物実験に関する概要:

·         化粧品の動物実験に最も頻繁に使われている動物は、ウサギ、モルモット、マウスやラットである。これらの動物は、化粧品に使われる化学物質を大量に、時には致死量に至るまで、点眼されたり、毛を剃った皮膚に塗布されたり、強制的に喉に流し込まれたりする。

·         Humane Research Australia に委託され、Nexus Research20135月に実施した意識調査によると、オーストラリア国民の圧倒的過半数(85パーセント)が、化粧品の開発に動物を使うことに反対している。

·         オーストラリアで人気のあるLUSH Natures Organics MooGoo Australisや、Choose Cruelty Free (CCF)リストに記載されているその他のブランドを含む500以上の美容製品のブランドが世界的にcruelty-free(動物実験フリー)と認定されている。

·         これらのcruelty-freeな企業は、動物実験を実施しないと宣言しているが、安全で素晴らしい新製品を製造し続けている。化粧品への利用について長年の実績がある原料を使うことと、より迅速かつ低コストで、ヒトへの影響をより適切に評価できる最新の動物を使わない試験を組み合わせて、これを実現しているのである。

·         グローバルなキャンペーンである#BeCrueltyFreeキャンペーンは、2012年に開始され、化粧品の動物実験の実施または動物実験が実施された化粧品の商取引の禁止、もしくはその両方の禁止は、現在、欧州連合(EU)、イスラエル、ノルウェー、インド、ニュージーランド及びトルコで実現している。また、同様の法案がアメリカ、ブラジル、カナダ、台湾、アルゼンチン、ロシアで審議されており、韓国や中国でもいくつかの動物実験の要件の削除が審議されている。

 

問い合わせ:

#BeCrueltyFreeオーストラリア: Hannah Stuart, hannahstuart@humaneresearch.org.au, (03) 9418 3988

HSI: Raúl Arce-Contreras, rcontreras@humanesociety.org, 301-721-6440

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