ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)は、ブラジル及びアメリカ大陸初の、化粧品とその原料に対する動物実験の実施と新たに動物実験された化粧品の販売双方を禁止する法案を可決したリオデジャネイロ州議会の決断を歓迎した。法案には、違反者に対する厳しい罰金や営業許可証の停止が盛り込まれている。
Paulo Ramos 議員により執筆された法案2714-A/2014は、今年6月に議会で可決されていたが、Luiz Fernando Pezão 州知事が拒否権を行使していた。州知事の拒否権は、本日議会により満場一致で覆された。法案は、HSI、Fórum Nacional de Proteção e Defesa Animal、リオデジャネイロ弁護士協会、リオデジャネイロ治安判事協会等を含む多くの組織や、その他多くの科学者や学術関係者により支持されていた。また、拒否権行使に反対する署名が50,000名以上の市民から集まっていた。
審議においては、Carlos Osório議員が、州知事の拒否権行使を「狂気」、化粧品の動物実験を「野蛮な行為」と酷評した。法案の共著者のGilberto Palmaresは、科学技術の進歩が、化粧品業界において動物を用いた試験が不必要である点に達したことを強調した。
#BeCrueltyFreeブラジルのキャンペーンマネージャーのHelder Constantinoは、次のように述べている。「この法令は大きな進歩を意味します。ブラジルでは5つの州がすでに化粧品の動物実験を禁止していますが、販売禁止が盛り込まれた法令はこれが初めてです。またしても、州議会が、消費者の意見に耳を傾けより効率よくかつエシカルな動物を用いない方法を開発するための第一歩を踏み出す意欲を示した形になりました。 国の議会もこれを模範とすべきで、また、アメリカ大陸を通して、政策立案者がこの達成事項により刺激を受けてくれることを確信しております。」
リオデジャネイロ弁護士協会のReynaldo Vellosoは、次のように述べている。「今日の勝利は、ブラジル全土に影響を及ぼすものと思っています。特に、化粧品の動物実験を禁止すべく議論が行われている国の議会の上院に影響を及ぼすと考えています。」
これで、ブラジルでは6つの州が化粧品とその原料に対する動物実験の実施を禁止したことになる。これらの州は、パラナ州、サンパウロ州、リオデジャネイロ州、マットグロッソ・ド・スル州、パラー州及びアマゾナス州であり、ブラジルにある約6割の化粧品会社を網羅する。
世界的に、化粧品の動物実験は、欧州連合全域、イスラエル、インド、ノルウェー、スイス、台湾、ニュージーランド及びグアテマラを含む、37か国で禁止されている。アメリカ、カナダ、オーストラリア、チリ、南アフリカ等の国でも同様の法案が検討されている。
リオデジャネイロの法案2714/2014は、公務日記に出版され次第施行される。
問い合わせ: Raúl Arce-Contreras, rcontreras@humanesociety.org, +1 301-721-6440