中国国家食品薬品監督管理総局(CFDA)は、上海を通して輸入される一般化粧品について、規制と管理方法を調整することを公表した(リンクは中国語のみ)。これは、長年にわたって続く、輸入化粧品すべてに対する動物実験の要件を廃止する機会となりうる。この措置は一時的なものであり、2017年5月1日から2018年12月21日までの期間において施行され、その間、製品を簡略化された手続きのもと輸入することができるようになる。
中国国家食品薬品監督管理総局が現時点までに公表した手続きにおいては、輸入された化粧品に関する動物実験の要件について明確な言及はないが、中国国家食品薬品監督管理総局は、2014年6月に、国内で製造された一般化粧品の手続きの簡略化に至ったときと似たような動きを見せており、このときの流れは要件となっていた動物実験の廃止につながった。
#BeCrueltyFreeキャンペーンのディレクターのクレア・マンスフィールドは次のように述べている。「中国国家食品薬品監督管理総局のこの変更は、世界各国の化粧品市場と規制の足並みをさらに揃える動きを反映するもので、中国にとって、化粧品の動物実験の要件をさらに緩和する大きなチャンスです。国内で製造される一般化粧品について2014年に実施されたように、この新たな手続きにおいて市場導入前の動物実験を免除し、この改正を上海浦東以外にも拡大させるよう、中国政府を促したいと思っています。」
2015年に、中国政府は、9,317件の新たな一般化粧品の輸入を承認した。各製品に対して、政府の規制に規定された通り、各試験で最低3羽のウサギを用いる形で、3種類の動物実験が実施されたと想定すると、この年だけで、中国において、これらの化粧品の輸入のために、市場導入前に83,853匹もの動物が使われたと推定される。この推定頭数には、国内で製造された特殊用途化粧品と輸入された特殊用途化粧品の試験において使われた動物の数は含まれない。
ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)とそのパートナーらは、中国において、評価済みの動物を用いない技術に基づいた国際的に認知されている安全性試験に関する対話の活性化やこれらの方法に対する信頼を深めてもらうための、教材の開発、実践訓練の研修会や、専門的な科学の会議を支援したり、助成したり、過去多くの取り組みを実施した実績を持つ。
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ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI) 及びそのパートナー団体は、世界最大級の動物保護団体です。HSI は25年以上にわたり、科学、アドボカシ―、教育及び実践プログラムを通して全ての動物の保護に取り組んできました。「世界中の動物に畏敬の念を示し、動物虐待に立ち向かう」ウェブサイト― hsi.org/