国会議員を対象に「思いやりのある美しさパーティー」を開催 ~ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル#BeCrueltyFreeによる”動物実験してないコスメのお試し会”開催報告~

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル


  • Sekiguchi/HSI

ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)が、参加者に自由にcruelty-freeな(動物に苦痛を与えない)化粧品を試してもらい、動物実験してない化粧品を普及するために、「思いやりのある美しさパーティー」を東京において開催した。イベントは、国会議員やメディア関係者、動物保護団体関係者等で賑わいをみせた。

参加者は、イベントに協賛したラッシュジャパンやミス・アプリコットや、その他動物実験をしていないブランドのザ・ボディショップ(株式会社イオンフォレスト)、ロゴナ(株式会社ロゴナジャパン)、ハーロウ! バーム(株式会社ディープ・フィールド・ジャパン)などのcruelty-freeな化粧品の無料サンプルを満喫した。国会議員や議員秘書らは、ブースにおいて動物実験していない素晴らしい化粧品を間近で体験し、最新の世界各国の規制や、インドやイスラエルなど既に化粧品の動物実験を禁止している国の状況について、#BeCrueltyFreeのキャンペーン担当者からの講演で知識を深めた。

HSIの#BeCrueltyFreeジャパンの山﨑佐季子は次のように述べている。「日本発のcruelty-freeな化粧品パーティーを開催できとても楽しかったです。日本においても、ぜひ政治家やその他関係者に、化粧品の動物実験を終わらせるという課題について協議していただければと思っています。多くの国会議員の皆様にとって、cruelty-freeな化粧品を試し、cruelty-freeな企業と、動物実験をせずに美容製品を製造することの倫理的な意義や安全性に関するメリットについて話を聞くことは初めてだったと思います。化粧品の動物実験は既にEU、イスラエル、インドで禁止されており、オーストラリア、ブラジル、ニュージーランド、台湾及びアメリカで禁止の法案が検討されている中、日本の政治家を巻き込んで、日本においても禁止について動き出す絶好の機会であったと考えています。」

株式会社ラッシュジャパンのチャリティー・キャンペーン担当の丸田千果は次のように述べている。「ラッシュは創業当時から、製造過程の全てにおいて動物実験を行わずに、フレッシュでオーガニックな野菜や果物を使い手作りしたバスアイテムやスキンケア商品を提案しています。2012年には動物実験廃止のため、科学的により優れた代替法開発の普及を促すためにラッシュプライズをUKで設立しました。今年度のラッシュプライズの授賞式には、アフリカやアジア、その他多くの国から受賞者がおり、ヨーロッパで始まった動物実験廃止の動きが世界各地に広がっていることを強く感じました。日本では、化粧品のために動物実験が行われていること自体の認知がまだまだ低いため、この#BeCrueltyFreeジャパンのイベントは、動物実験をしていない化粧品を実際に目にしていただく貴重な機会であったと思うとともに、日本も早く世界の流れに追いつきたいと思います。」

株式会社ミス・アプリコットの松原香苗代表取締役も次のように述べている。「『地球と、そこに住むすべての命を大切にしたい』ミス・アプリコットは、そんな想いから1989年に誕生した国産ナチュラルコスメで、今年で25周年を迎えました。設立当初から、倫理的にも問題がある動物実験をせず、今後も動物実験をしません。また、動物由来成分を使っていません。そのかわりに地域の自立を促すナチュラルで環境に優しい原料を可能な限り、使っています。そういった商品を求める日本の消費者のニーズは今後も増えていくと思います。ヨーロッパなど他国では既に一般常識となっている化粧品の動物実験への法的禁止が、日本でも早く実現される事を願っています。」
化粧品の動物実験に関する各国の状況:

  • 化粧品の動物実験は欧州連合の28カ国とノルウェー、イスラエルとインドにおいて法的に禁止されており、オーストラリア、ブラジル、ニュージーランド、台湾及びアメリカにおいて法案が検討されている。
  • 2014年6月に、中国において化粧品の規制が改正され、中国国内で製造された一般化粧品に対する動物実験の要件が廃止された。
  • 日本の法令では、一般化粧品については特段動物実験が義務付けられておらず、また禁止もされていない。したがって、現行の法令のもとでは、企業は動物実験を実施することを選択できるようになっている。新規の防腐剤やUV吸収材等、特定の新規の化学物質を用いる場合や、薬用化粧品(医薬部外品)において新たな原料を使う際等には、動物実験が求められている。
  • 日本においても、動物実験を終わらせることに対する消費者の支持は増加し続けている。現在までに、何百もの消費者が、支援を表明するために#BeCrueltyFreeの誓約に署名しており、ラッシュと日本国内の動物保護団体らとパートナーシップでHSIが実施した意識調査においては、9割近くが、化粧品企業に動物実験を必要とする原料を使ってほしくないと考えていることが明らかになった。
  • 日本においても多くのcruelty-freeの美容ブランドが路面店やインターネットで提供されている。ブランドのリストはこちらからダウンロードできる。

日本の消費者は、オンラインのBe Cruelty-Freeの誓約に署名することにより、化粧品の動物実験を終わらせることへの支持を表明することができる。

問い合わせ:
HSI 日本担当者: 東さちこ, 070-5584-9546, sazuma@hsi.org (日本語対応のみ)
        山﨑佐季子, syamazaki@hsi.org

注釈
Be Cruelty-Freeジャパンは、Be Cruelty-Free思いやりのある美しさキャンペーンという化粧品の動物実験を終わらせるための世界最大規模のキャンペーンの一部です。このキャンペーンはオーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、インド、韓国、ニュージーランド、ロシア及び台湾で展開されており、Be Cruelty-Free USAは、Humane Society of the United States により展開されています。
ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI) 及びそのパートナー団体は、世界最大級の動物保護団体です。HSI は20年近くにわたり、科学、アドボカシ―、教育及び実践プログラムを通して全ての動物の保護に取り組んできました。
「世界中の動物に畏敬の念を示し、動物虐待に立ち向かう」ウェブサイト― hsi.org/becrueltyfree

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